受講生インタビュー

INTERVIEW

作業者から設計者へ。請求書処理を一本のパイプラインにした6週間。

小野 有矢
「AIを使えるようになる」講座ではなく、「AIを使って業務そのものを設計し直せるようになる」場でした。
13
27枚の請求書PDF(9取引)から自動検出した異常
約8
月25時間の手入力・突合の削減見込み(本人試算)

いまの仕事

現在のお仕事について教えてください

中小企業向けのバックオフィス(経理・労務)代行を受託しています。経理実務は約3年半、独立して受託を始めてからは約2年で、2026年6月に法人化しました。

担当は記帳・月次/年次決算・請求書発行・経費精算・振込・給与計算まで、クライアント7社ほどのバックオフィス全般です。

最近は自分が手を動かすだけでなく、業務フローを設計し直してSaaSとAIで自動化し、少人数のチームに渡せる形にすることが主な役割になっています。

参加前

参加前は、AIをどのように使い、どんな課題や不安を感じていましたか

Claudeは毎日触っていましたが、その場でチャットに聞いて答えをコピペする使い方が中心でした。

たとえば毎月の請求書発行では、同じ手順を毎回説明し直して指示を打ち、結局最後は自分が全部確認しないと終わらない。作業は少し速くなっても仕組みは何も残らず、自分が止まれば業務も止まる状態は変わりませんでした。

クライアントの属人化を解消する側の仕事なのに、肝心のAIの使い方が自分に属人化している、という矛盾に一番危機感がありました。セキュリティやツール選定も自己流で、顧客データを扱う判断に自信が持てませんでした。

参加の決め手

参加を迷った理由と、最終的に参加を決めた理由を教えてください

迷ったのは費用と時間です。毎週提出がある6週間を、クライアント業務と並行してやり切れるのか不安でした。情報自体は独学でも手に入るので、お金を払う意味があるのかも考えました。

決め手は「教わる場ではなく、現場の課題をぶつけられて自力でやり切る場」だと最初に明示されていたことです。独学だと結局、自分の得意な範囲だけで完結してしまう。締め切りと第三者のフィードバックがある環境に身を置いた方が確実に殻を破れると思い、申し込みました。

独学だと結局、自分の得意な範囲だけで完結してしまう。

時間の使い方

仕事と両立しながら、実際にどのくらいの時間を使いましたか

目安は週10〜15時間でした。平日はクライアント業務を優先し、教材の確認と設計は朝と移動時間で済ませて、実装はまとまった時間の取れる土日に寄せる形です。提出前は1日5〜6時間使う週もありました。

忙しい週は正直、遅延提出になったこともあります。ただ提出物は後から修正・再提出できるので、完璧を待たずにまず一度出す、を徹底したのが続けられた一番の理由です。参加前に「週末どちらか半日」を確保できるか確認しておくと安心だと思います。

作れるようになったもの

参加前の自分には作れなかったと思う成果物と、できるようになったことを教えてください

最終週の請求書業務効率化が一番大きいです。受領した請求書PDFをOCRで読み取り、見積・納品・請求の3点突合で差異を検出し、仕分けルールに沿って会計ソフト(freee)の取込CSVを出すまでを一本のパイプラインにし、Next.js+Vercelでチームが触れるWebアプリとして公開しました。配布された27枚のPDF(9取引)から、過剰請求・二重請求・適格請求書の記載不備・納品書欠落など13件の異常を自動検出でき、月25時間かかっていた手入力と突合を約8割削減できる試算まで出せました。

変化は、①作る前に要件定義書を書くようになったこと、②AIに「作って」ではなく課題・制約・評価軸を渡し、工程を分けて指示できるようになったこと、③電子帳簿保存法の解像度要件や監査証跡といった、後から必ず問われる非機能要件を最初から設計に入れられるようになったことの3点です。参加前の自分なら、Excelマクロの改善提案で止まっていたと思います。

次の受講生へ

参加を迷っている2期生候補へ、一言お願いします

「AIを使えるようになる」講座ではなく、「AIを使って業務そのものを設計し直せるようになる」場でした。正直きついですが、6週間後に手元に残るのは知識ではなく、自分が作って実際に動いているものです。迷っているなら、週末を半日空けられるかだけ確認して飛び込んでいいと思います。

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